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一生懸命治療する
当たり前のことかもしれませんが、私たちは一生懸命治療します。
医療に絶対はありません。絶対治ることを約束できない以上、私たちに約束できることは一生懸命治療することです。
診療のモットーを教えてください。
手を抜かず、一生懸命行うことです。
残念ながら私は、患者さまが必ず治ることを保証することはできません。現在の医療の限界、私の治療技術の程度、時間的金銭的制約、その他様々な理由により治せないことがあります。ただもしそうだとしても、一生懸命治療し、患者さまに向き合うことはできます。偉そうなことは言えませんが、来ていただいた患者さまに対し、一生懸命にやらせていただきます。
受診される患者さまの傾向を教えてください。
特に傾向の偏りはないように思われますが、歯をなんとか治したい、残したいという方が多い気がします。遠方から電車などで通われる方もいますが、比較的近くにお住いもしくは近隣にお勤めの方が、ご家族やご友人からの紹介でいらっしゃる場合が多いのではと思います。
また私が大学で根管治療を専門とする歯髄生物学分野(歯内療法学)出身ということもあってか、治療がなかなかうまくいっておらず、悩まれて来院される方もいます。
初めて来院された患者さまに対して心がけていることがあれば教えてください。
患者さまの現在のお口の状態をできるだけ正しく把握し、それをしっかりと伝えることです。
当院に初めていらっしゃる方は、自分の口の中を隅々まで覗いた経験がないことがほとんどです。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を用いて口腔内を診査、記録してそれを患者さまと共有することで、同じ方向を向きながら治療を進めていきたいと思っております。
院内のデザインや空間でこだわっているところがあれば教えてください。
待合スペースなど診療室以外の部分では、あまり歯科医院らしさを強調しすぎないように気をつけています。ただでさえ歯医者に行くのは緊張するもの、診療室に向かうまでは出来る限り余計な不安を避けられればと思います。
また、当院は比較的大きめの大音量でクラシック音楽が流れていることがあります。場合によっては話し声がやや聞き取りにくいこともありますが、完全に私の趣味です。従業員含め皆様には大変ご不便、ご迷惑をおかけしておりますが、ぜひともご容赦いただければ幸いです。
今後力を入れていきたいと考えている治療について理由と共に教えてください。
何か1つに特化するのもいいと思いますが、あらゆることができる歯医者というのは素晴らしいと思います。
チーム医療という考え方がありますが、1つのことに特化することができても、それを集めて再統合することはなかなか難しいものがあると思います。もし一人でそれを行うことが可能であれば、医師同士の考えの齟齬もなくなりより良い治療につながるのではないか、そこへ向かう努力は欠かすことはできません。
当院では現状治療の他、メインテナンスも私が行っております。もちろんデメリットもあるでしょうが、患者さまの状態を常に診ているというのは大きなメリットだと考えております。
先生の思う歯科医院選びのポイントを教えてください。
いきなり治療に入るのではなく、まず現状を把握しそこに至った原因を探り、それに合う最適解を求める、そういった姿勢を持った歯医者さんにかかりたいですね。
当院でもその点に気を配り、症状の原因を丁寧に探り、どの治療が患者さまのためになるのかを考えた上で、治療方針を決定します。一度、歯を削ったり、抜いたりしたら二度と元には戻りません。本当にその治療が必要なのかを考えた上で提案するようにしています。